Ymir Eclipse plugin "Vili"
ここ一週間ほど、Ymir用のEclipseプラグインを開発していました。名前は「Vili(ヴィリ)」です。名前は相変わらず北欧神話から。ViliはOdin(オーディン)とVe(ヴェー)の兄弟で、Ymirの血肉から世界を作った神様です。
ViliはYmir-1.0.x系用なのでリリースはもう少し先になりますが、どんな感じのものか少しだけご紹介しておきます。
現在のところViliでサポートしているのはYmirプロジェクトの作成機能だけです。Ymirを使った開発を始める時の敷居を下げたいという思いから、まずはプロジェクト作成機能を作ろうと思いました。
Viliでプロジェクトを作成するには、ワークスペース上で右クリックをして「New」→「Project...」を選択します。Javaカテゴリの中に「Ymirプロジェクト」というエントリがあるので、これを選択して「Next」をクリックします。
「Ymirプロジェクトの作成」画面が表示されます。
この画面ではプロジェクト名、ルートパッケージ名、Maven2のための情報、使用するJRE等を指定できます。
ここではプロジェクト名とルートパッケージ名を入力して「Next」をクリックします。
「プロジェクトスケルトンの指定」画面が表示されます。
この画面では作成するプロジェクトの雛形となる「スケルトン」を選択することができます。
組み込み済みのスケルトンの他、明示的にグループID/アーティファクトIDを指定してスケルトンを指定することもできます。
なお「フラグメント」というタブを押すと、スケルトンに追加できる部品である「フラグメント」を指定することができます。
スケルトンもフラグメントも、指定するとインターネット経由でアーカイブを取得します。
アーカイブが更新された際にVili本体も更新しないといけなくなることを避けるため、
Vili本体にはアーカイブを持たせないようにしています。
なお具体的にはアーカイブはMaven2のリポジトリ管理機構によって管理されていますので、
オフラインの環境でもローカルリポジトリにアーカイブがありさえすれば問題ありません。
話が少しそれました。ここでは「Ymir+DBFluteプロジェクト」を選択して「Next」をクリックします。
次の画面が最後です。
最後の画面は「プロジェクト設定の指定」画面で、この画面ではプロジェクトの詳細設定を行なうことができます。
「全般」タブではビューとデータベースの設定を行なうことができます。
例えば携帯アプリケーションを開発する場合などビューをWindows-31Jにしたければ、
ここでビューの文字エンコーディングを変更すればOKです。
「スケルトン固有」タブではスケルトンやフラグメント固有のパラメータの指定を行なうことができます。
「Ymirプロジェクト設定」タブでは主に自動生成関連の設定など、Ymirに関するパラメータの設定を行なうことができます。
設定は最初はデフォルトのままで問題ないと思います。
最後に「Finish」をクリックすると、プロジェクトが生成されます。
Viliはm2eclipseプラグイン、Sysdeo Tomcatプラグイン、ResourceSynchronizerプラグイン、WebLauncherプラグイン
に対応しています。これらのプラグインがインストールされている環境ではそれぞれのプラグインと連携したプロジェクトを
生成します。
例えばWebLauncherがインストールされている環境ではプロジェクトはWebLauncerプラグインと連携した状態で
生成されますので、WebLauncherの「サーバを起動する」ボタンをクリックするだけでプロジェクトを動作させることが
できます*1。
ViliのリリースはYmir-1.0.0のリリースと同時、来月の予定です。ご期待下さい!