「JavaScript本格入門」を献本いただきました

これからお仕事でJavaScriptを書くことが増えてくるような気がした(気のせいではありません、きっと増えてくるのです!)ので、ざっとJavaScriptについて復習したいなーと考えていたところ、技術評論社様から「JavaScript本格入門」を献本いただきましたので読んでみました。(技術評論社様、ありがとうございました。)

JavaScriptをやっていると「こういう書き方をするとどうなるんだろう」「こういうことを実現するにはどうすればいいんだろう」といろいろな疑問が湧いてくるのですが、本書はサブタイトルに「“わかった気”で終わるのではなく、きちんと動くモノを作るために。」とあるとおり、各トピックについて単に表面的なところを舐めるだけに留まらず、こちらの「?」を先読みしてくれるかのごとく掘り下げて書かれている点に「なかなか良いな」と思わせられました。もちろんJavaScriptについてある程度詳しい層からするとそれでも物足りなさはあるのでしょうが、単なる入門書以上であることは間違いありません。

構成についても、JavaScriptの入門書というととかくブラウザ上での動作を前提とした書かれ方をしているものが多いのに対し、本書は言語としてのJavaScriptの説明とブラウザ上で動作させる時のトピックが分離されているため、初心者の方がJavaScriptをより正確に理解できそうだと感じました。

さらに生のJavaScriptを駆使するよりも手軽に動的かつ様々なブラウザに対応したWebサイトの構築を可能にするjQueryやその他の実用的なトピックについてもかなり紙面が割かれており、JavaScriptに不慣れな人でも本書を通読しておくことで現場であわてないで済むのではないかと思いました。

一点本書について難点を挙げるとすれば、typoや記述ミスが割と目立つことです。非常にもったいない*1。よく見ればそれが些細なミスだと分かるのですが、初心者にとっては何が正解か一瞬迷ってしまうと思います。その点は次の版できっちり修正されることを期待します*2

[2012-02-14 追記] 技術評論社様のサイトにtypoなどについての訂正がまとめられています。→こちら

*1:次回はぜひ出版前にレビューさせていただければきっちりご指摘させていただきます(笑)。

*2:献本いただいたのは初版ですので既に修正済みなのかもしれません。